20170917

「自分は、神経があれだ」とよく理解できるようになってから、全て楽になった。めちゃくちゃ距離を取ることによって社会とうまくやっていくことにもなっているので、良くないことだと思う人もいるかもしれない。でも僕の人生設計的には、とても良かったと思う。

神経があれだと、極度にがさつな人間(すべてが終わってる)、自分が監視カメラだと思いこんでる族(ジロジロ見るが自分が見られることに関しては非対称に考えている)、リテラシーゼロ(リテラシーがゼロ)、などなど百鬼千万色々なものにムカついてしまうが、あるとき認めなくてはならないと思った。

「少なくとも今の日本にはそういう水準は無理」「大脳の発達した生物はそれぐらい幅広いバリエーションが生じうる」「自分は神経があれ」の3本柱だ。どれも認めようと思った。

特に、公共に関する態度とか良識とか配慮というのは教育や生育環境でセットアップされる側面が大きいので、今の日本の環境でできる水準というのを考えれば、その社会の出力に高さを求めるのはあれであろう。ただ、もちろん、分かる。僕は今たまたま偶然、距離をとったり諦めたりできる状態だからだ。だから渦中から出られず渦中を好まない人のことを考えれば、僕ほど下品な人間もいない。

だけど僕がこういう感じなのは、「嫌な村」に対して、改善と我慢と順応しか無いのは嫌だからだ。色んな人がいていい。出家して山にこもる坊さんだって、人類全員が坊さんになって悟りを開くべきだなんて思ってない。0.1%の人が、無理しておかしくならないように門を開いているだけだ。いいと思う。

統計見ればよく分かる。日本人はだいたいゲットワイルドであり、何かにだまされて統治されまいと抗う労力が嫌いで、ゲットワイルドであること・だまされること・不本意な生き方をしていること全てが「自分の積極的選択ではない」と思えることが大事なのだ。僕はそれを「良くないことだ!」と思いがちで、それはつまり、どちらも悪くなくて、相性が悪いんだ。


 20170920

「変態(メタモルフォーゼ)アニメーションナイト」というのを映画館で見てきた。短いアニメーション作品がたくさん集まった上映だった。winkrabbitという作品がとても良くて、これ1つだけでも行った甲斐があった。

僕はレイハリーハウゼン、シュヴァンクマイエルみたいなモーションとかばっかり好きで、あまり最新のものを勉強のために観たりもしないので、たまにこういうのを観るととても参考になる。作品というより、作家の動きが参考になる。

たとえば今回だと、ほとんどの作品は2000年からのものだけど、作家ごとにどんな国でどんな後援を受けてどういう媒体や賞などで社会とつながっているのか、というのがさまざまだ。昔の作家は環境も全然違って参考にならないけど(生き方や情熱の燃やし方とかは時代関係なく興味深いけど)、今生きている現役作家のことだととても参考になるよね。

言語依存度も低いので、国際的にあっちであれやってこっちでこれやって…という人も非常に多い。実際、こうやってオーストリア韓国イギリスの作品をここでお金払って観せてもろてるわけだ。

ベルリンでもアニメーションをやってる日本人に何人も知り合った。金になるとか別にして、翻訳無しで味が損なわれずに楽しんでもらえるというのはとても大きい。


 20170925

ドイツの選挙、AdDが連邦議会94議席を取った。トランプとかイギリスのEU脱退に連なる流れだと言われることが多いみたいだ。

ドイツでは5%の阻止条項(5%の足切りはフランスとかと同じで、トルコの10%とかロシアの7%とかもある。とにかく死票を許してでも急激な変化を和らげるルールだと思う。)があるから、最初は議席を取れていなかったけど、かなり最初から一定の人気はあったと思う。ギリシャへの対応とか、特定の人達の心は掴んでいた。

AfDの支持者は、平均よりも男性・外国人嫌悪感情を持つ人・年金生活者などなどが多いという特徴があって、なんとなくアメリカとかと共通した動きにも見える。僕は詳しいことまでは分からないけど、今って、時代的にはどんな感じなのかなとよく考える。

日本で言う高度経済成長期って、大量のサラリーマンが1種類どかっといて、自営業とか年金生活者とかがちょこちょこいるイメージだ。農民が大量にいて商人とか武士とかが少数派って感じに似てる部分が多い。だけど、グローバリズムとか言われ始める頃から、「労働者」にもかなり色々いる感じになってる。個人投資で「てこ」を使って稼げるようになってる人もいれば、技能単価を上げていける人も多い。「1トンの製品を作るのに、きまって20人必要なプラントがあって、そこで働く人はどんなに効率よくやっても1ヶ月いくら」みたいな世界観で働く人が、「必ずしも自分が普通ってわけでもないな」と思える感じ、というか。

より安い労働力で作れるものならできるだけ外国に発注したりも多くなって、なんとなく世の中全体が「イスとりゲーム」な感じになったと思える人も多いかもしれない。まとまりなく色々友だちと適当におしゃべりしてたら、疲れたけど話せてよかった。